令和7年 海空会慰霊祭に参加

2025年10月1日、前夜からの秋雨も止み、本年7月に修築・落成したばかりの東郷神社「海の宮」において海空会慰霊祭が斎行され、菊地会長(千葉県隊友会会長兼)、森田副会長(航翔会兼)、岡田企画委員が参列しました。

海空会慰霊祭は、茨城県の霞ヶ浦神社においてお祀りされていた海軍航空創始以来の航空殉職者の御霊が、昭和47年の「海の宮」創建に伴い移され慰霊が行われているもので、うみどり会は海自航空の先達として、戦没者のみならず訓練演習での殉職者を含む英霊をお慰めするべく平成28年以降、参列しています。

霞ヶ浦神社での慰霊は、大正11年に茨城県阿見町で開隊した霞ヶ浦海軍航空隊における戦闘機の飛行訓練中の事故で亡くなった多くの隊員の御霊をお慰めするものでした。当時、戦死者は靖国神社に祀られましたが、訓練中の事故で亡くなった隊員は祀られておらず、山本五十六元帥(当時は海軍大佐)が霞ヶ浦海軍航空隊に副長兼教頭として着任された折、殉職者の慰霊のため山本大佐を委員長とする霞ヶ浦神社建設調査委員会が組織され、霞ヶ浦神社として隊内に建立されたことに発すると聞き及びました。

戦後80年の節目の年に修築なった「海の宮」において、馥郁たる白木の香りの中、祭主の祝詞の後、参列者一人ひとりが玉串を捧げて御霊の安らかならんことを、そして海自航空をお見守りいただくことをお祈りしました。

海の宮に祀られる5千5百余柱の英霊は、海軍航空における殉難者であるばかりでなく、戦後日本において海上自衛隊の航空部隊が再興するための礎となられた方であるとも言えますので、海自航空関係者の集う本会として、これからも慰霊を継続していきたいと考えています。

当日は、水交会本部から村川専務理事・徳丸事務局長、慰霊顕彰援護委員のほか、東郷会・永田理事長、下総水交会・野村会長、湘南水交会・畠野会長、航翔会・森田副会長(本会副会長)等も参列され、各会の同行参列者も含め、例年より多くの参列がありました。毎年10月1日に慰霊祭が斎行されますが、20分程度の短い慰霊祭であり、平和な日本や平穏な日々に感謝の気持ちを新たにする機会ともなりますので、会員皆様のご参列をお待ちしています。

東郷神社 社殿
海の宮

OB会会長等の皆さん